@Software

◆Adobe Illustrator
 初めてパソコンを買ったときの理由の1つが“POPを作りたい”でした。

そのPOPを作るためには欠かせないアプリがIllustratorで、使い始めたバージョンは5.0でした…と書くと使いこなしているようですが、イラレを入手してから半年間は使えませんでした。ベジェ曲線を使うのは(今でもそうだけど)難しかったのです。その難しさ故にイラレを諦めて、クラリスインパクトやクラリスドローを使ったこともありました。

イラレを使えるようになったのは、標準添付のトレーニングファイル。出張先のホテルでいじってると急に「感覚を掴んだ」気がして嬉しかったのを覚えています。それからはロゴマーク等を片っ端からスキャンして、トレースの練習をしました。

Illustratorにこだわった理由は、当時使っていた非力な68kパワーブック(520cや550c)で、プリンタの解像度に関係なくシャープなイラストを出力できたからです。文字レイアウトも得意ですからPOP作成には持ってこいでした。

ちなみに、プリンタはクイックドローのインクジェットプリンタ以外、使ったことがありませんが、名刺から社内箋、POPまで作りました。普通の書類を打つために、ワープロ代わりに使ったこともあります。「ver.5.5」ではフォント回りの使い手が向上し、一番使ったかも知れません。

ver.6は英語版のみ発売されて日本語版がリリースされず、次に出たのが安定性の悪さ・重さで悪名高い「ver.7」。それでも、PDFを書き出せるようになったのは大きなメリットでした。

「ver.8」になって操作性もよくなり、「ver.9」の予約が開始されました。今度は透明度がサポートされるようですが、自分にとっては「ver.8」で十分なので、しばらくアップデートはしないでしょう(^^;) でもファイルサイズで「ピクセル」サポートされるらしいし・・

ともあれ、このソフトを使っていると一番、Mac(あるいはパソコン)を使ってるなぁと実感します。不満点はアプリが巨大化してきたので、起動時間が長くなってしまったことと、大きなラスターイメージを取り込むとエラーが発生しやすいこと。(追記:ラスターイメージ取り込み時のエラーは、ver.9以降で激減しました。特にOS-X対応のver.10以降は、ゼロとはいわないけど少ない。)

さて、長い付き合いだったver.8にかわって「ver.9」を入手。ついにサポートされた「透明度」を試してみました。スライダーを動かすと下のイラストが透けて見える様は、今までの仕様をから考えると軽く眩暈をおぼえるほどでした。
ただ iMac がメインマシンとなり、マシンパワーに不足が感じられなくなるにつれてPhotoshopでも用が足せるようになり、Illustratorを起動することが少なくなったかも。転職したことも理由のひとつ。(追記:その後、Illustratorを起動する機会が増えてきました。一度データを作ってしまえば、リサイズ自由で使い回しの聞くイラレはやっぱり便利)

後日談。ver.9が使いにくい〜。せっかくのドロップシャドウも「メモリが足りない」とか言われて完了せず、ペイント情報が破棄されました。KAI's PowerEffectも1.1だと認識しないので久しぶりに5.5Jをインストール。懐かしい画面です。アイコンも5.5は美しい。これでラスタイメージを自由に下絵として使うことが出来れば、今でも5.5で十分だなぁ。(追記:時間がたつと、この症状はほとんど出なくなりました)

OS-Xをメインに使うようになって、ver.10をインストール。OS-9で作っていたファイルをOS-Xで開いたとき、他のどのアプリよりも「OS-Xでも使えるんだなぁ」と実感しました。以前のverよりも職人気質はだんだんと薄れてきてますが「WEB向け&一般向け」の傾向が強くなり、使いやすくなったかなと。オチる回数も激減しました。ただ、起動時間が長いのは相変わらず。

YumeyaさんがIllustrator論を書いてます(http://odak66.cool.ne.jp/soft/soft.html)。同意するのが「なぜだか1バージョン飛ばしで飛躍的に良くなる傾向にある」てコト。たしかに「よく使ったなぁ」と記憶してるのはVer5.5とVer.8で、今メインで使ってるのもVer.10。たまにパスを修正するときにClassicで古いのを起動するけど、それも5.5。WindowsではVer.9しか持ってないから使うけど、できればVer.7や9は使いたくない。ただ、Ver.8と9では「職人系」から「なんでもアリ」に変化した大きな差がある気がする。

(04.01.18) それと、発売されたVer.CS日本語版。「OpenTypeフォントのフルサポート」「文字・段落にスタイル設定」と最近のバージョンアップにしてはめずらしく改良点がハッキリしてるので、ゼヒ欲しいところ。iBookG4を買ったから先延ばしするけど、これは買うぞと。

(04.06.20) Ver.11(CS)を使ってみました。Ver.10より起動時間は長いしメモリも食うけど、立ち上げてしまえばキビキビと動きます。ただ、テキスト回りの取扱が大幅に変更されてるので、保存するときに旧Ver.を指定しても正しく再現されない難点あり。その証拠に、Ver.10なら「別名で保存」で旧版保存できたのに、CSだと「データ書き出し...」を選んで、ファイル形式「Illustrator Legacy」としなきゃなりません。しかも、選べるのは「Ver10、9、8、3、日本語版3」の5種類だけ。
しばらくはVer.10とCSを共存させるけど、後戻りもできないので基本的にはCSへ移行することにしました。(追記:ver.CSの下位互換性があまりにも低すぎるので、CSは削除してver.10に戻しました)
ヴィーナスがアイコンから外されたのは残念。aboutの裏画面に残るだけになってしまいました。

(04.09.11)Illustratorの使い方を教えてくれと言われました。が、しかし。
Word や Excel と違って、起動しても何をしていいのかサッパリ分からないのがイラレ。
マニュアルを開いても、オープンパスとクローズドパスの説明から始まっていて、自分がつまづいたのもここ。

ベジェ曲線の習得は省いても、テキストやイラストをすべてオブジェクトとして操作する感覚や、ベクターとラスターの違いを説明だけで時間を費やしそう。用語はカタカナばかりだし。

この欄の冒頭に書いたように、最初のハードルが高いから、解説本を読むにもその前提知識が必要。逆に最初さえクリアしてしまえば出来ることが急に広がるソフトだけど、仕事で使うチラシや POP を作るのに「ちょっと教えてくれ」と言われても困ってしまいます。自分もイラレ全体の数%の機能しか使ってないけど。

今のバージョンで難しいものの1つが、バウンディングボックス。ver.7まで存在しなかったから ver.8では「便利」と思えたけど、今から勉強し始めた場合、ハンドルとの区別がややこしい。これを理解できないと「バウンディングボックスのリセット」というメニューの存在理由も分からんし。

自分が使えるかはさておき、他の印刷物や画面を見たとき「Illustrator で作業した」のが分かる場合があります。最近だと、地図ソフトのProAtlasX
どんな違いがあるのか具体的に説明できないけど、何となく。もちろん、外れる場合もあるけど、手書きや専用ソフトとはなんか違う感じ。

(04.12.18)最近「窓図のIllustratorを導入したいけど、ver.10と CS のどちらが良い?」と聞かれ、「ver.10」と即答しました。
Illustratorに限らずCSシリーズは馴染まなくて、PhotoshopCSもお蔵入り。使ってるのはGoLiveだけ。。。

後日、窓図用のIllustrator10を入手したので、Mac→Winの互換のためだけに使ってたver.9が不要になり、iMacではver5.5とver.10だけでOKになりました。最近は、ver5.5もほとんど使うことがなくなってきました。
さて、最新のCSは iBookG4 だけに入れてあります。CSはver.10にくらべるとテキストを編集能力が大幅に強化されてるから、マシンパワーが整えばメイン作業をver.CSに移行して、Win互換用にver.10を使うときが来る…かも?

(05.01.27)某掲示板で教えてもらった「文字の増減により長方形部分が自動的に調整されるテキストボックス」の作り方の覚え書き。
・ドキュメントにボックスを作らず、直接テキストを入力
・テキストを選択状態で、アピアランスで線・塗りを追加・選択。
・「形状に変換」を実行。
・スタイルに追加する前には塗りを追加する必要がある。
完成後のアピアランス↓(画面はver.10。CSなら調整マークが表示される)

線・塗りをクリックするとそれぞれ「形状に変換」のパラメータが表示されるので、数値を揃えること。
スタイルに保存しない場合は最上段の塗りは無くてもOK。ただし、スタイルを適用して作成したオブジェクトの、アピアランス最上段の塗りを削除するとフォントが消える。

ついでにQRコードの作り方の覚え書き。
・QRCodingen2(QRこ〜でんネン!)か、QRMillXでコード作成。(前者のほうがオプション多)
・なるべく大きな画像で書き出す
・Photoshopに読み込んでレイヤー化して白部分を抜き、黒部分の選択範囲からパス作成
・「illustratorへパス書き出し」でイラストレーターへ。
・書き出されたデータはパスだけ。塗りと複合パスを設定して終了。
大量にやるなら、プラグインを購入した方がはやい(^^;

(05.05.27)マシンが iMacG3 → iMacG5 となり、OSも Panther → Tigerに変わりました。iMacG3 では Illustratorの複数バージョンを共存させてたけど、iMacG5 では CSだけに絞りました。iMacG3 ではのっそりと動いてた CSも iMacG5なら快適に動くし、Illustrator のフォーマットが ver.10 と CS で大きく違うから。それに、CS のテキスト編集の強力さは魅力的。

(06.02.11)開発中と言われる Adobe Creative Suite に含まれる Illustrator CS3。IntelCPUに対応したユニバーサルバイナリコードで動き、appleの協力で2006年内にリリースかも、という予想記事がちらほら。
注目は「Illustrator 8並みのパフォーマンスに改善」という内容。手許にある ver.CS だと、クリックしてから使えるようになるまで14〜15秒かかります。Illustratorは欠かせないソフトですが、起動時間が長くなる一方でした。Illustrator 8並みというのがビミョーだけど、期待してしまいます。
ただ、今後は「IntelCPUモデルに買換え→ソフトを買換え」という流れを予定していたので、インプレで「PowerPC G5でも速度が劇的改善!」と評価されなければ、購入は数年後まで見送る事になるかも。

(07.06.17)CS3が、6月下旬から購入可能に。2006年年内にはリリースされなかったものの、改善に期待するソフト。今使ってるCSは、よく落ちる&重い。iMacG5で、落ちるのが目につくのは Illustrator と GoLive くらい。

(07.06.23)そのCS3をダウンロード購入。iMacG5では起動時間は ver.CSよりも長くなりました。MacBookでも時間がかかります。でも、Illustorator の終了直後に再起動すると、MacBookでの所用時間はそこそこ短縮。ちなみに、iMacG5 では再起動でも時間かかります
使い勝手は、iMacG5・MacBook のどちらでも今のところ良好。GoLive みたくモタつくこともありまへん。
CS3でソフト関係のデザインが一新されました。キライじゃないけど、ビーナスが無くなったのは寂しい・・と思ったら、アバウト画面に隠れてました。

(07.07.15)IllustratorCS で作成したファイルを、IllustratorCS3 で再読込&保存して、PhotoshopCS3 でラスタライズしました。所用時間はほぼ同じでしたが、IllustratorCS3版で保存 > PhotoshopCS3 はキレイに読込むことができたのに、IllustratorCS版で保存 > PhotoshopCS3 では、一部欠落したデータがありました。Illustratorのバージョン違いによる取扱注意は、CS3になっても同じようです。